アウトレット不動産について紹介してきましたが、マンションなどのアウトレット不動産について迷っている人は、まずメリットについて考えてみましょう。

不動産の次に最も身近な高額の買い物と言えば「車」ではないでしょうか。

車にも“新古車”というものがありますよね。走行距離はほぼないのに、まともな新車で買うよりもかなり値下げしてもらえるというのがメリットです。

もちろん中古車とは違うので、自分が初めてのオーナーになるわけですし、購入するタイミングにもよりますが、車検も新車同様3年ついてきます。(2年何ヵ月という場合もありますが。)

条件としては新車とほぼ変わらないのに、新車よりもかなり値引きされるのなら、すごくお得ですよね。

一般的に新古車が出てくる理由は、ディーラーなどで室内に展示されていたものだとか、ナンバー落ちなどが理由の場合が多く、誰かが試しに座ったかもしれないとかハンドルとか握ったかもしれないとか、あくまでも新車にこだわる人じゃない限り、絶対にお買い得なのが新古車です。

もちろんマンションなどの不動産に関しても同じです。

アウトレット不動産は、別に以前誰か住んでいたわけじゃなく、新築同様でただ完成してから数ヶ月経ってしまっただけであり、それでいてかなりの値引きが受けられます。

また、内装を知ってもらう為にモデルルームになっていた部屋なんかだと、「顔もわからない不特定多数の人間が足を踏み入れた部屋だ」、「見に来たどこかの子供がおもらしをしてしまったかもしれない」、「誰かしらの指紋があちこちに残されている・・・」などが気になる人もいるでしょう。

でもそれに対するメリットと言えばなんといっても価格の安さ!
人生の半分以上ローンを組んで返済していかなくてはいけない住居にかかる費用を少しでもやすくできるというのはかなりのメリットです。

また、雰囲気にマッチしているセンスのいい家具や家電などがそのままプレゼントという場合もありますからね。(とはいってもそれらも分譲価格に含まれているのですが。)

「アウトレット不動産」を言い換えると「新古物件」となります。
新しいのに古い物件。
新築されて幾分も経っていないのに、中古物件並みに格安で売られているアウトレット不動産ですから、言い得て妙ですね。

そういえば、中古物件と称されている不動産にも新築に似た物件があります。
新築されてから1年が経過してしまうとそれは中古と見なされるため、新築後1年間売れ残り続ければ、それ以後は中古物件として販売されるのです。
もちろん、1年も経っていないけれど入居していた人がいるのであれば、それも既に中古物件ですが。
ともあれ、経過した月日によって中古になってしまう新築ですが、だからといって新築と同等というわけではありません。
月日が経過した分の老朽はありますし、設備もそれだけ古くなっています。
新築と似てはいても、中古物件と称されるだけのデメリットはあるのです。

新古物件と称されるアウトレット不動産の場合はどうでしょうか。
アウトレット不動産の定義にはいくつかありますが、新築からの経過年数などとは関係無い定義もあります。
転売のため、或いは投資のためであれば、新築から間もないアウトレット不動産というのも珍しくありません。
格安であっても、ものによっては本当に新築同様のメリットを有している物件もあります。
この場合は転売物件、投資物件などと称されることはあっても、厳密には新古物件とは称しません。
上記にも述べた通りアウトレット不動産の定義にはいくつかありますから、それぞれの定義によって転売・投資・新古物件と言い換えられるということです。
どんな定義によってアウトレットとなったのか、注意しておきましょう。

アウトレット不動産というと、多くが一戸建てのアウトレットについて説明していますが、もちろんマンションにもアウトレットのものがあります。
アウトレットマンションの定義も一戸建ての場合とそれほど差はありませんが、実はかつてのアウトレットマンションは格安のモデルルームを指していました。
現在とは意味が異なっていたのです。

現在のアウトレットマンションはモデルルームではなく、言わば転売物件。
マンションを新築したものの不況によって売れ残り、赤字にはなるけれど利益が無いよりはましだと格安で不動産会社に譲渡し、不動産会社がその購入額に少しばかり上乗せした額で売られているのが、アウトレットマンションです。
もともと5000万円もするマンションを2500万円で不動産会社に譲渡し、不動産会社が3000万円で売った場合・・・
マンションの販売元にとっては半額分赤字ですが多少の益は得られますし、不動産会社にとっては上乗せ分の500万円は利益を得られますし、消費者にとっては元の額に比べて2000万円も安く手に入れられるのですね。
最終的に損しているのは販売元になりますが・・・

マンションは一戸建てがステータスである田舎よりも、やはり都市部に多く新築されています。
マンションが新築される勢いは続いていますが、不況も続いているため思うように売れないのが現状です。
そのため、ここ近年の都市部ではアウトレットマンションがどんどんと出てきているのだとか。
それと同時に、水面下では値引き争いも行われており、格安のアウトレット不動産が後を絶たないようです。

アウトレット不動産とはなんらかの理由があって安く販売されている不動産です。
なんらかの理由とは物件によって異なるため、購入の際にはそれぞれのアウトレットの理由を明確にしておく必要があります。
その理由によっては、本当にお得かどうかを考えなくてはなりません。

アウトレットと呼ぶくらいですから、その不動産は安くて当然です。
しかし、安いのは販売価格のみであることを知りましょう。
住宅ローンの借り入れや返済の関係で、あるいは数年後に必要になるであろうリフォームの関係で、決して安いとは言えなくなる可能性があるのです。

判り易い例を挙げるなら、後者の要リフォームの場合ですね。
アウトレットではないごく一般的な不動産であれば必要ないであろうリフォームが、アウトレット不動産には必要になる可能性もあります。
その内容によっては、結果的に新築を買う以上の出費がかさんでしまう場合も。

また、不動産投資を考えている場合もアウトレット不動産には気を付けなくてはなりません。
建物の構造的には不備はなくても、売れ残っているこということはそれだけ人気が上がらないということでもありますから、入居者が集まらず家賃収入を満足に得られない可能性もあるのです。

もちろん、これらはあくまでも可能性です。
購入から何年経とうとも余計な出費などなく、本当にお得と言えるアウトレット不動産もあることでしょう。
ただ、最初の購入の際にその見極めが必要となりますね。

「住宅の楽待」でアウトレット不動産が公開されるようになって以来、数多くの不動産情報サイトでアウトレット不動産が紹介されるようになりました。
「アウトレット」という名には何らかの不備があるようイメージがあるため、服飾品や家電ならともかく不動産に不備があるとなると汚点でしかないように考えられていたものですが、ここ最近は消費者の安価嗜好に引きずられるようにして、アウトレット不動産に対する人気も徐々に高まってきているのです。

服飾品や家電のアウトレットであれば、どういった点に不備があるのかを問うては明確にし、それが許せる範囲内であれば安く購入します。
不動産も同じで、アウトレットになっている理由を明確にしないまま購入してしまうことはありません。
また、皆さんも理由があって安いはずなのにその理由が判らないものを購入しようとはしないでしょう。

アウトレット不動産を購入する際には、必ず一度はアウトレットになっている理由を明確にすることと思います。
ただ、注意したいのが、その理由を正しく理解できるかどうかです。

アウトレットの理由が、新築だけれども売れ残ってしまっているというだけなら、まだ良いでしょう。
しかし、もし建築過程に起こった不備であれば、工法などの説明や危険性を聞いて理解できるか疑わしいところです。

もし、アウトレット不動産を購入しようとしているあなた自身が不動産のプロなのでしたら、私がここで注意を呼び掛ける必要もないでしょう。
しかし、建築に関する知識が不充分であるなら、理由を理解できないアウトレット不動産は見送るが吉です。

インターネットにおいてアウトレット不動産を「アウトレット」と公表して初めて紹介するようになったのは、住宅の逆オークションを行っている不動産ポータルサイトである「住宅の楽待」です。
それまでにも、不動産にもアウトレットなるものが存在しているらしいことはそれなりに知られていはいたのですが、前回にも述べたとおりアウトレット不動産そのものは公開されることはなく、探し出すのは難しいとされていました。
しかし、不況の最中様々なジャンルのアウトレット商品が注目されている傾向を受けて、不動産業界でもアウトレットは必要不可欠の商品だと考えられたのでしょう。

考えてみれば、不備等があることを隠して売られたのであればそれは詐欺ですが、最初から包み隠さず説明され、それを納得できて売られるのなら消費者としても文句はありませんからね。
アウトレットはしっかりと「アウトレット」と明記されている方が安心できるという考え方もあります。

「住宅の楽待」ではアウトレット不動産の定義を
・販売価格が当初より値下げされたもの
・家具・家電、もしくは購入・引っ越しの費用がサービスされるもの
・新築だが1年以上未入居のもの
としています。
これは現在のアウトレット不動産の種類に通じるものがありますね。

「住宅の楽待」のホームページへアクセスすれば、アウトレット不動産を専門的に探せるページがあります。
逆オークションサイトですので気軽な利用は難しいかもしれませんが、アウトレット不動産に興味がおありでしたら試しに検索してみるのも良いでしょう。

アウトレット不動産はその安さから人気がある商品ですが、探し出すのは至難の業だとも言われています。
最近では需要が期待されるためか、専門的にアウトレット不動産を取り扱っている業者や機関も出てきているようですが、もともと基本的にはアウトレット不動産は「アウトレット」と公表するものではなかったのだとか。
アウトレットと冠してしまうと、何らかの不備がある不動産だとイメージされて、買い手が付きにくくなってしまいますからね。
直接店員から説明を聞けたり値下げが可能だったり、買い換えようと思えばいつでも買い換えられる家電のアウトレット商品とは違うのです。

前述したとおり、専門的にアウトレット不動産を取り扱っている業者を利用しないのであればアウトレット不動産を探し出すのは難しくなりますが、それでも方法がないわけではありません。
ごく普通の方法で不動産を探しているうちに「おや?」と思う不動産を見つけることもあるでしょう。
例えば、なるべく安い物件を検索したときに、ほとんどは中古なのにひとつだけぽつんと新築が載っている場合。
中古であれば安いのも頷けますが、考えてみれば新築でその安さは不思議な現象です。
それこそが、なんらかの不備が理由となって安くなっているアウトレット不動産かもしれませんね。

・・・いえ、アウトレット不動産と明記されていない限りはそうと決めつけることはできませんし、安さの理由が不備とも限りませんが。
それでも、安さを重視して不動産を探している方にとっては、それもアウトレット不動産の一種と考えることができるでしょう。
もちろん、安さの理由が甘受できるものであれば万々歳です。

前回説明したなかなか売れない物件を値下げしたアウトレット不動産は、前々回に説明したいくつかのアウトレット不動産の種類の中の「価格改定物件」にあたります。
アウトレット不動産の他の種類には「再販売物件」というものもあるのですが、今回はこれについての注意です。

再販売物件とは廉価で買い取った不動産を販売しているもので、買い取った人にとっては不動産投資のための物件ということです。
投資用物件として売られている(バルク売り、といいます)物件の中にはどうやら掘り出し物が多いらしく、割合でいうとバルク売りされている物件の3~4割が、高利回りが期待できるマンションなのだとか。
バルク売りされているそれらを投資家が購入し、その不動産をさらに入居者に向けて再販売されるとそれがアウトレット不動産となるのですが・・・

投資家にとっては大変メリットが大きそうなアウトレット不動産ですが、こういった再販売物件は入居者にとってはデメリットも大きくなっています。
アウトレット不動産とはいっても明確な価格は当初には決められておらず、交渉次第という何ともあやふやなこともあるようですね。
汚れや傷が購入の前ではなく後に見つかってしまうと、補修してもらえないといったことも少なくありません。

投資家にとってのアウトレット不動産のデメリットは、不動産投資融資が受けにくいことでしょうか。
どれだけ高利回りが期待される物件であっても、入居率が良いとは決して考えられないため、金融機関にとってもハイリスクと判断されてしまうのです。
アウトレット不動産で不動産投資を行うなら、融資を利用しない方法で購入し、入居者を確実に集められるようノウハウを備えておかなくてはなりません。

激安不動産と聞くと、事故物件、或いは幽霊物件といった何らかのいわく付きの不動産を思い浮かべるかもしれませんが、それらとアウトレット不動産とは何の関係もありません。
まずはそこのところをご承知おきいただきたいと思います。

アウトレット不動産もそれなりの理由があって安く設定されていますが、それなりの理由とは、前回や前々回に挙げた、状態こそたいして問題はないものの商品としては不十分であろう理由です。
例えば、売主がとにかく早く売却したいと考えている場合。
また、新築から1年近く経過しているにも関わらず売れ残っている分譲マンション・分譲住宅。
それから、間取り、地形、場所などがあまり良いとはいえないため長い愛で売れ残っている不動産。
・・・などです。

以上のうち、分譲マンションや分譲住宅は、1年近く経過しているとはいっても新築であることには変わりありません。
分譲マンションの場合、同じマンションの別の部屋には既に買い手が暮らしている可能性があります。
もちろん分譲住宅の場合も、別の区画で既に生活を始めている人がいることでしょう。
それらの人たちは通常価格で不動産を購入しているので、それらの人々のことを考えると値下げし難くなるはず。
なのに、なぜアウトレット不動産として安く売られるのでしょうか。

その理由のひとつに、宅地建物取引業法が挙げられます。
この法律上では、例え新築でも買い手が付かないまま1年を経ると「中古物件」となってしまうことになっているのです。
理由のもう一つは住宅ローン。
住宅ローンを組むには担保評価というものがあるのですが、1年以上も経過した物件だとその評価が下がり、借入可能額が低くなってしまいます。

これらの理由のため、売主としてはなるべく新築から1年が経ってしまわないうちに物件の全てを売ってしまいたいのですね。
そのための方法がアウトレット不動産というわけです。

アウトレット不動産も、電化製品などのアウトレットと同じく、通常よりも激安に設定された価格の不動産を意味しています。
では、アウトレット不動産の安さの理由はどういったことにあるのでしょうか。

不動産にも在庫や売れ残りというものがあります。
売ってしまいたいのだけど、ここ数年の不況のためになかなか売れないというのが現状で、多くの不動産会社は売れないばかりか在庫物件が増えつつあるこの状況に苦心しているのです。
例を挙げるならば、新築マンション。
首都圏のものでさえ残っているマンションの戸数が1万戸にまで上っているほどです。
完売を予想してビルを建てたにも関わらず、予想を大幅に下回って部屋の半分以上が売れ残ってしまったという話も珍しくありません。
「アウトレットマンション」との名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

こういった状況をなんとか解決するために導き出された答えが、不動産をアウトレットとして販売するという手法です。
アウトレット不動産には、
・販売開始当初の価格から大幅に値下げした「価格改定物件」
・廉価で買い取った不動産を販売している「再販売物件」
・家具や家電、諸費用のサポートといったサービスも一緒に提供する「特典付き物件」
の3種類があります。
もちろん、これらのアウトレット不動産も、ただ不況が理由で売れ残っているというだけです。
不動産そのものには何ら問題はないのがほとんどで、そのために他のアウトレットと同じくアウトレット不動産もお買い得商品として人気を集めています。

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